古武道へのいざない


古来より徒手法と武器術は両輪のごとく修練してきた歴史があります。

現代においてはスポーツ競技として徒手法(組手・型)が分離しておりますが、もともとは武器のあり方が徒手空拳に相乗効果をもたらすものだと考えられて来たということです。


当門の常心流棒術は徒手の延長として、腕と同じ形状をした「楕円棒」をもって手の裡を練るところに一大特徴があります。


得物(武器)は六尺棒から始まり、杖・短棒と徒手に近づく一方、ヌンチャク・トンファー・サイ・鎌・ステッキ等の異種武器への変化も奥深い趣きがあります。


長短多様な形状の得物を操作しつつも最終的に「徒手に還る」ということが常心流の信念であり、得物を磨くのではなく得物を通じて身体そのものを錬磨することが当流の主眼なのです

棒合宿


さらにその動きや理法は東洋医法の整体や自己矯正ともいえる「健創胎術」(宗家創出)にも重なってきます